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手術室で発生するインシデント - 手術室での挿管

手術室で発生するインシデント

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麻酔中に発生するインシデントの予防と管理は、
本当に複雑すぎるでしょうか?

増え続ける医療知識、高度な機能を備えた人工呼吸器などの高度なテクノロジー、標準化された手順、十分に訓練された医療スタッフ – これが現在の麻酔にまつわる状況です。 しかし、これはほんの一面に過ぎません。 時間的プレッシャー、多大な仕事量、増え続ける文書業務、患者の高齢化と重症化、高等な技術や知識の増加が、複雑な環境下で飛躍的に進んでいるという側面があるからです。

麻酔による死亡率は減少していますが、患者やその家族、臨床スタッフ、組織に重大な結果をもたらす危機的事象は、依然として発生しています。

  • この複雑な環境下で麻酔に携わる方々を、どのようにサポートできるでしょうか?
  • 状況を改善するために現在使用可能なツールには、どのようなものがあるのでしょう?
  • 新たな安全文化が必要なのでしょうか?

麻酔の作業環境の複雑さが患者の安全性に与えている影響、この困難な状況に対処するための現行のアプローチ、そしてテクノロジーを用いた解決方法などをご確認ください。

安全、でも複雑?

麻酔に関連する死亡率は、過去数十年間で劇的に減少していますが、重大事象は現在も多数発生しています。 周術期の重大事象の発生をコントロールすることが、非常に難しいのはなぜでしょう? 麻酔は単に複雑なのではなく、高度に複雑であり、密結合されています。

麻酔に関連する死亡率のインフォグラフィック

厳しい課題に対処する安全特性とは?

麻酔の分野では、周術期の死亡率が過去数十年間に著しく減少しています1。 高度技術の可用性、改善された麻酔薬、トレーニング概念、ガイドライン、標準化などの要素により、麻酔に起因する死亡率は、航空管制をはじめとする信頼性の高い組織の標準値に近づきました2。 50年前、麻酔を直接原因とする健康な患者の死亡率は、麻酔事例10,000件当たり1〜2件でしたが、現在は100,000件当たり1件近くまで減少しています3。 ただし、これらの数値には世界各地で大きな違いがあります。 欧米諸国での致命的な事故は急激に減少していますが、麻酔(術前麻酔を含む)による死亡につながる重大事象の数は、依然として高止まりしています。 NAP4レポート (英国の第4回国家監査プロジェクト) によると、全身麻酔中の重篤な気道合併症の発生率は、全身麻酔の(少なくとも)22,000件に1件で、これが気道関連の罹患率と死亡率の大きな原因であることが明らかになっています4

安全、でも複雑?
重大インシデント

ドレーゲルのホワイトペーパーで、麻酔は単に複雑なのではなく高度に複雑であること、およびこれが患者安全性にどのような影響を与えるかをお読みください。

現在と将来のコンセプト

Safety-IとSafety-II

2010年、麻酔科学における患者安全に関するヘルシンキ宣言 (Helsinki Declaration on Patient Safety in Anaesthesiology) が、欧州麻酔科学会 (European Society of Anaesthesiology: ESA) の協力を得て欧州麻酔委員会 (European Board of Anaesthesiologists: EBA) により作成されました。 これには、周術期医療における患者安全性を向上させるための実践的な方法と実施価値のある事項について、欧州諸国の共通意見が示されています。

しかし、過去10年間に明らかになったのは、 現在の臨床急性期治療の厳しい作業環境において、患者安全性を向上させるためには、新しいアプローチが必要であることでした。 このようなアプローチの1つは、Safety-IとSafety-IIのコンセプトに言及しています。

新たなコンセプトが必要 – その答えはSafety-II?
ヨーロッパの意見

Safety-Iは、複雑な作業環境では限界に近づきつつあります。 ドレーゲルのホワイトペーパーで、Safety-IIが与える影響についてお読みください。

この課題への対応に役立つツール

規格とガイドラインが、最良の治療オプションに関連する情報を提供し、時代遅れで非効率な実践を削減します。 規格は当局により定められた、最良の結果を導く基準であり、ガイドラインはタスクの実施方法を解説する実用的なヘルパーです。 ガイドラインおよびポスター、フローチャートなどの視覚的サポートにより、この膨大な知識をひとまとめにし、それを臨床医に提供できる可能性が生まれます。

これらのサポートはすべて、医療管理における高需要を追跡するための価値あるツールであり、現在の活動は、複雑かつ動的な処理を統合することを目的としています。 しかし、それらは複雑性を扱う上では「特効薬」とは言えません。

患者の安全性のための「特効薬」と呼べるようなものは、実際に存在するのでしょうか? これが答えを求めていない修辞的な問いであることは、誰の目にも明らかになります。 PDFをダウンロードして、たとえば、重大なインシデントレポートシステムやシミュレーション訓練は、この文脈においてどのような影響を受ける可能性があるかを詳しくご覧ください。

役立つツールは、現在すでに存在しているのか?
役立つツール

規格はベストプラクティスを強化するための有効手段ですが、限界があります。 ポスター、フローチャートなどの視覚的サポートやその他のツールが、どのように患者安全性をの向上に貢献しているか、ホワイトペーパーをご覧ください。

テクノロジーが複雑性の管理に役立つ理由

手術中の呼吸ケア担当医師

技術的サポートの可能性と限界

過去10年間の技術的発展は、カテーテル留置時の超音波の適用から、気道アルゴリズム、ビデオ喉頭鏡、抜管カテーテル、高度な声門上気道器具などの検査臨床気道管理における新しいアプローチに至るまで患者安全性の向上に大きく寄与しました5。 しかしながら、現代の麻酔ワークプレイスの目標は、複雑な作業環境において、臨床チームの情報に基づいた素早い意思決定をサポートすることです。

自動化されたシステムは、麻酔科医の仕事量と潜在的ヒューマンエラーを削減します。 いくつかのテクノロジーの出現を目にしていますが、これらシステムの完全なる発展には、まだ時間がかかります。 現在すでに実行可能なことは何でしょう? 麻酔スタッフをどのようにサポートでき、現在使用可能なツールにはどのようなものがあるのでしょう? これは、現在の記事が焦点を当てている事項であるだけでなく、このウェブサイトにおける将来の記事やレポートのトピックでもあります。

テクノロジーと患者の安全性への影響
テクノロジーによるサポート

テクノロジーが患者安全性に現在与えている影響、将来与える影響、またテクノロジーの限界についてホワイトペーパーをご覧ください。

ESAIC Euroanaesthesia 2021 シンポジウム: 患者の安全性に焦点を合わせる

Euroanaesthesia 2021で開催されたドレーゲル サテライト シンポジウムの臨床レクチャーをご覧ください。 テーマは、アシスタントシステムはいかに、麻酔における患者安全性の向上に役立つかです。

講演者 Javier Garcia Fernández: "価値ベースの麻酔 ..." ESAIC Euroanaesthesia 2021にて動画を再生

価値ベースの麻酔

Goezde Inan 教授は、エビデンスに基づく薬剤、および価値ベースの薬剤のコンセプトが、患者安全性の向上に役立つ理由について、異なる見解を持っています。

講演者 Goezde Inan医師: アシスタントシステム: 「患者安全性の向上 ...」 ESAIC Euroanaesthesiaにて動画を再生

アシスタントシステムによる、患者安全性と臨床手順を向上

Goezde Inan 教授が、アシスタントシステムがいかに複雑性を削減し、臨床アウトカムを改善しながら臨床プロセスを促進するかに関して、自身の考えと研究結果を解説します。例として、Dräger SmartPilot Viewを取り上げます。

手術室で患者安全性を向上させるテクノロジー

更新されたSO 80601-2-13 - 潜在的に致命傷となる換気ホースのミスマッチのリスクを軽減

近年、患者の換気ホースの接続ミスによる重大な事例が増加していると、ドイツをはじめとするヨーロッパ諸国で報告されています。 この問題は稀にしか発生しないとは言え、回避しなければなりません。 近く発表されるISO 80601-2-13には、ホースの接続ミスのリスクを最小限に抑えることを目的とした新しい技術制御が含まれています。 これは、この規格が導入されるすべての国の病院に影響を与えます。

全身麻酔装置における呼吸回路と換気バッグの正しい接続動画を再生

新しいISO 80601-2-13の内容

このアニメーションビデオで、新しいISO 80601-2-13に導入される技術的変更について詳しくご覧ください。

ダウンロード

新しいISO 80601-2-13の背景知識
世界に広がる換気ホース接続ミス

ドレーゲルのホワイトペーパーで、ISO 80601-2-13に組み込まれた変更とその理由に関するインサイトを詳しくご覧ください。

新しいISO 80601-2-13に導入される技術的変更に関する情報
Draeger ISO 80601-2-13

新しいISO 80601-2-13に取り入れられた変更の概要をご覧ください。

ドレーゲルに連絡

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メディカル事業部

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〒135-0047
東京都江東区富岡 2-4-10

03-5245-2390

03-5245-2226

参考文献

  1. Bainbridge, D., Martin, J., Arango, M., Cheng, D., & Evidence-based Peri-operative Clinical Outcomes Research (EPiCOR) Group. Perioperative and anaesthetic-related mortality in developed and developing countries: a systematic review and meta-analysis. Lancet 380, 1075–1081 (2012).
  2. Staender, S. Safety-II and resilience: the way ahead in patient safety in anaesthesiology. Curr Opin Anaesthesiol 28, 735–739 (2015).
  3. Higham, H. & Baxendale, B. To err is human: use of simulation to enhance training and patient safety in anaesthesia. Br J Anaesth 119, i106–i114 (2017).
  4. Cook, T. M., Woodall, N., Frerk, C., & Fourth National Audit Project. Major complications of airway management in the UK: results of the Fourth National Audit Project of the Royal College of Anaesthetists and the Difficult Airway Society. Part 1: anaesthesia. Br J Anaesth 106, 617–631 (2011).
  5. John Doyle, D., Dahaba, A. A. & LeManach, Y. Advances in anesthesia technology are improving patient care, but many challenges remain. BMC Anesthesiol 18, 39 (2018).