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高流量酸素療法: 非侵襲的な呼吸サポート

安全な高流量酸素療法を

高流量酸素療法は、加温加湿された高酸素濃度の空気を患者に供給する非侵襲的な呼吸補助療法です。 通常、高流量での酸素吸入を必要とする自発呼吸のある患者に使用され、 特に高流量鼻カニューレ (HFNC) 酸素療法は、急性低酸素性呼吸不全患者への呼吸補助を行い、その後の挿管を回避するために役立ちます。

早産児では、HFNCを使用した高流量酸素療法は、治療の失敗や死亡、および慢性肺疾患 (CLD) を回避する際に、他の非侵襲的な呼吸補助と同様の有効性が示されています。

高流量酸素療法による救命治療

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すべてのカテゴリーの患者への高流量酸素療法

高流量酸素療法の適用は、患者にとってどのようなメリットがあるでしょうか? 最適な使用時期ははいつでしょうか? こちらの動画を是非ご覧ください。

新生児と小児患者向け高流量酸素療法動画を再生

新生児への高流量酸素療法

適切な非侵襲的呼吸補助療法を早期に開始することは、挿管の回避に非常に重要な対応です。こちらの動画を是非ご覧ください。

高流量鼻カニューレ酸素療法は、新型コロナ感染症による低酸素性呼吸不全に最も広く適応された治療法です。

Menga LS et al. Noninvasive respiratory support for acute respiratory failure due to COVID-19 Curr Opin. Crit Care. 2022 Feb

酸素療法

酸素療法は、自発呼吸のある成人、小児、新生児への呼吸補助として適しており、 一定の酸素濃度で加温加湿された呼吸ガスを、設定された流量で患者に供給します。 酸素投与は酸素マスクまたは鼻カニューレを使用して行われます。

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従来の酸素療法 は、低酸素症の予防および症状の緩和のために、大気中の空気よりも高濃度の酸素を投与するもので、 鼻プロングやマスクが使用され、最大有効流量は約10リットル/分ほどです。 この流量では、呼気圧を有意に増加させることはできません。 粘膜の乾燥を防ぐために、一般的に2L/分を超えるガス流量では加湿を行うことが推奨され、通常、容器に入れた滅菌蒸留水を沸騰させて加湿を行います。

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高流量酸素療法 は、患者にとって快適で、長時間連続使用できる高流量鼻カニューレ (HFNC) と呼ばれる専用の鼻カニューレを使用して行い、 通常、30L/分から50L/分の流量が適用されます。 この高流量により、従来の酸素療法よりも一定した吸気酸素濃度の供給を実現し、同時に気道内圧に陽圧をかけることもできます。 HFNCは、加温加湿された混合空気と使用され、 これにより、粘膜の乾燥およびそれに伴う悪影響を軽減することができます。 また、酸素と圧縮空気の供給源と加温/加湿システムのみで実施することができます。

HFNCがNICUの正期産児や早産児への抜管後の非侵襲的換気療法の代替療法として、安全かつ効果的に使用できると報告されています。


Wilkinson D et al. High flow nasal cannula for respiratory support in preterm infants. Cochrane Database of Systematic Reviews 2016, Issue 2. Art. No.: CD006405. DOI: 10.1002/14651858.CD006405.pub3.

安全なハイフローセラピー

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ドレーゲルの人工呼吸器は、従来の侵襲的換気から非侵襲的換気、HFNCへの切り替えを行い、1つのデバイスで様々なニーズの変化に対応することができます。 このアプローチにより、酸素療法中の患者のウィーニングやICUからの退室もサポートします。

ハイフローセラピー中は、気道が確保されていないため、患者の安全性を守ることが重要であり、包括的な肺保護換気はここからすでに始まっています。 そのため、個々の患者状態に合わせて 個別の流量の調整を行いながら最大圧を制限する必要があります。

ドレーゲルの酸素療法では圧力制限を設定することができ、 安全性の高いハイフローセラピー を提供します。 設定された最高気道内圧を上回る可能性がある場合、早期に検出を行い、流量が調整されます。 この機能により、アラームの回数を減少させるだけでなく、患者の安全性を高めるサポートを行います。

高流量酸素療法ご紹介冊子 (成人患者用)
高流量酸素療法ご紹介冊子(新生児・小児用)

アプリケーションサポート

ドレーゲルの包括的なポートフォリオを日常の臨床業務で活用

ドレーゲルの人工呼吸器では、非侵襲的酸素療法と侵襲的換気の移行をスムーズかつシームレスに行うことができます。 また、専用のハイフローセラピー用のアクセサリーもご使用いただくことができます。

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HI-Flow Star 使用方法

HI-Flow Star - 成人患者用経鼻酸素供給システムでの高流量酸素療法の使用方法を説明しています。

クイックガイド: HI-Flow Star

ハイフローセラピーに関連したアクセサリー情報はこちら

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HI-Flow Star

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呼吸回路(成人)

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呼吸回路(新生児)

エビデンス

ハイフローセラピーに着目した最新の論文や文献の概要は、 下記の文献リストをご参照ください。

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成人患者のハイフローセラピーに関する文献リスト(英語版)

ハイフローセラピーにより、非侵襲的換気の必要性が80%、酸素飽和度低下の発生が66%、再挿管の必要性が80%減少。8

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小児患者のハイフローセラピーに関する文献リスト(英語版)

ハイフローセラピーの作用機序は、次の5つです。: 1) 解剖学的死腔を洗い出し、換気と酸素化を改善2) 吸気のサポートに十分な流量を提供し、呼吸仕事量を軽減 3) 乾燥した冷たい空気による悪影響を排除し、肺と気道の働きを改善 4)ガスコンディショニングの代謝コストを削減または排除 5)呼気終末陽圧様効果の可能性9

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お客様の体験

Dräger Evita人工呼吸器のケーススタディ

Dräger Evita®人工呼吸器を最大限に活用(英語版)

2014年、レスター大学附属グレンフィールド病院では、Dräger Evitaを使用したアプローチを変更しました。 その結果、費用効率、患者快適性、医療従事者の使用感がどのように改善し、シームレスなケアパスウェイに貢献したかをご覧ください。

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新生児の快適性を高め、苦痛を和らげるために、CPAPおよびNIMV の代替として使用されるハイフローセラピー(英語版)

NICUでの抜管後に比較的高レベルのCPAPで管理されていた未熟児は、加温された高流量鼻カニューレ (HFNC) に一生懸命に耐えた結果、呼吸困難が軽減され、ガス交換が改善されました。

製品のお問い合わせ

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新生児の換気と肺保護

出典

Improvements in oxygenation
Corley 2011; Parke 2009; Roca 2010; Sztrymf 2011; Sztrymf 2011a

Respiratory rate
Corley 2011; Roca 2010; Sztrymf 2011; Sztrymf 2011a

3 Dyspnoea
Corley 2011; Roca 2010; Sztrymf 2011

4 Patient comfort
Corley 2011; Roca 2010; Tiruvoipati 2010

Itagaki T, Okuda N, Tsunano Y, et al. Effect of high-flow nasal cannula on thoraco-abdominal synchrony in adult critically ill patients. Respir Care. 2014;59:70–4

Helviz, Y., Einav, S., A Systematic Review of the High-flow Nasal Cannula for Adult Patients, Critical Care2018 22:71

7Menga LS et al. Noninvasive respiratory support for acute respiratory failure due to COVID-19 Curr Opin. Crit Care. 2022 Feb

8SM. Maggiore、FA. Idone, R. Vaschetto, et al. “Nasal High-Flow vs Venturi Mask Oxygen Therapy after Extubation: Effects on Oxygenation, Comfort, and Clinical Outcome”, American Journal of Respiratory & Critical Care Medicine, 2014

9 Dysart K et al. Research in high flow therapy: mechanisms of action; VOLUME 103, ISSUE 10, P1400-1405, OCTOBER 01, 2009

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