
Dräger Atlan® A300/A300 XL
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肺保護換気
電子制御、電動駆動のピストンベンチレーター テクノロジーを採用したAtlan A300/XL麻酔器は、周術期の肺機能にメリットをもたらし、アウトカムを改善する可能性のある肺保護換気を行うためのサポートをします。
- 患者の呼気フローとピストンの動きを同期し、呼気抵抗を軽減することで、呼吸仕事量を削減できる場合があります。
- 設定されたPEEPは、少量のリークが発生した場合や自発呼吸中でも維持され、無気肺のリスクを抑えます。
- 高いトリガー感度により、患者の弱い自発呼吸努力をも検知することができます。
- フレッシュガスフローを変更しても、フレッシュガス ディカップリングにより、適用された一回換気量と吸気圧に影響を及ばず、提供されたVTの精度を、非常に小さないVT、つまり5mlであっても確保します。
- 機器の特長と機能によって、極低流量および低流量の適用が最適化され、それが麻酔ガスの湿度の改善と、粘液線毛クリアランス、体温維持、水分喪失の軽減に寄与する可能性があります。
- 特長と機能:
- – 呼吸システムに組み込まれた加温システムにより、呼吸ガスを温め、結露を削減
- – 最適化された呼吸システム構成により、フレッシュガスと麻酔薬濃度の変更を高速化
- – サンプルガスの再循環により、ガス喪失を回避
- 肺リクルートメントのオプション*には、シングルステップとマルチステップリクルートメント方法 、吸気/呼気ホールド があります 。 ホールド機能とリマインダー機能が、リクルートメント手技の展開をサポートします。
- AutoFlowオプションが、設定された一回換気量と必要となる最低圧の提供を確保し、圧力ピークや意図しない一回換気量の上昇を予防
- 精度の高いAPL弁がほぼ線形の増加・減少を圧パターンで生成
意思決定サポート
- アドバンス ガスモニタリング オプション*:
– フレッシュガス設定と麻酔薬消費の効率を示すインジケーターとトレンド (エコノメータとローフローウィザード、トレンドなし) が、直感的で便利な極低流量および低流量麻酔の適用をサポート
– ガス酸素および麻酔薬の消費量と摂取量データを表示し、低流量および極低流量麻酔実践を分析
– MV x CO2パラメータが、CO2排出量をモニタリング - アドバンス ベンチレーションモニタリング オプション:
– 患者肺コンプライアンスのトレンド、P-V、F-Vループの表示、換気を評価し、換気設定の適用をサポート - 関連する換気と患者の血行動態データを集約して1つの画面に表示し、肺リクルートメント手技への治療効果を評価**
- Dräger's SmartPilot® Viewとの併用により、患者に合わせて最適化された麻酔薬投与のガイダンスを提供***
** Dräger Infinity® Acute Care System (IACS) 患者モニタリングを使用した場合
*** ソフトウェアの動作にはMedical Grade PCが必要
感染予防対策
感染の連鎖を防止し、病院の衛生プロトコルに従うことは、今日の臨床環境において不可欠です。 そのため、Atlan 麻酔器は、手術室の衛生対策をサポートする感染予防規制を念頭に置いて開発、設計されました。
- 感染対策を容易に行えるよう構成パーツが少なく、工具なしですぐに取り外せる呼吸システム
- 滑らかで丸みを帯びた表面は、クリーニングや拭き取り消毒が簡単
- ケーブルダクトとチャネルにより、潜在的な汚染源を削減
- 互換性のあるドレーゲルの純正シングルユース消耗資材が、衛生基準の遵守をサポート
- RFIDテクノロジー搭載消耗資材 (Infinity ID 呼吸回路、Infinity ID WaterLock 2 ウォータートラップ、Infinity ID フローセンサ、Infinity ID CLIC アブゾーバ) の最大使用期限を超えた場合、その交換に関するメッセージ*を生成し、担当者の元に通知
- ISO 17664に準拠
効率的なワークフロー
Atlan A300/XL 麻酔器のデザインアーキテクチャはカスタマイズでき、人間工学に基づいた使いやすいワークプレイスの柔軟性を、あらゆるサイズの手術室で実現します。
- ワークステーション セットアップにおける拡張性が、さまざまなお客様のニーズに対応し、多様な手術室スペースの空間条件を満たします:
– コンパクトおよびラージトローリー、シーリング、ウォールなどのモデルが、患者への良好なアクセス、人間工学に基づいた職場環境、少ない修理回数をサポートするカスタマイズされたワークプレイスを実現
– 患者ガス測定モジュールの内蔵は選択できるため、柔軟性を発揮しながら、ガスモニタのコストを効率化 - 他のドレーゲルの麻酔器と人工呼吸器にも標準装備されたドレーゲルのユーザインターフェイス、動作原理、名称リスト、アクセサリにより、トレーニングにかかる時間を削減、フリート管理を最適化し、エラーのリスクを低減
- 図示されたガイダンス付き事前チェックリストにより、装置のセルフチェックの準備が簡単かつ直感的
- 完全自動化されたシステムのセルフテスト* (ユーザ操作必要なし) が運用効率を高め、スタッフが他のタスクに取り組めるよう時間を節約
- Auto On** 機能により、決められた時間に装置の起動および自動システムテストが可能になり、起動時間の削減をサポート
- USBを介した装置設定の出力・入力により、手動での作業と時間を削減**
- 広い作業スペース、ロック付きの引き出し、追加シェルフ (オプション) 完備で、最適な作業環境と備品収納を提供
- 作業スペース用の照明が最小侵襲手術 (MIS) 中の可読性を向上
- ケーブルマネージメントチャネルが、ケーブルの散乱、接続不具合、クリーニングの手間を軽減
- シーリングサプライユニットとの組み合わせにより、操作性が改善され、手術室の装置配置を簡易化
- 麻酔薬とガスの消費量を測定することで、薬剤とガス消費量を節約できる可能性を分析
- RFIDテクノロジー搭載アクセサリ (Infinity ID 呼吸回路、Infinity ID WaterLock 2 ウォータートラップ、Infinity ID フローセンサ、Infinity ID CLIC アブゾーバ) の最大使用期限を超えた場合、必要となる消耗資材の交換に関するメッセージを生成し***、担当者に通知
- RFIDテクノロジーを搭載した、Infinity ID換気バッグコネクタまたは呼吸回路が正しく接続されていない場合や、Infinity ID CLICアブゾーバがしっかりと接続されていない場合にメッセージを生成し***、潜在的なヒューマンエラーを回避
- デザインの柔軟性が、患者モニタ、シリンジポンプ、ITソフトウェア、シェルフなど、ハードウェアコンポーネントの異なる取り付け位置を可能にし、カスタマイズされたワークステーションのソリューションを提供
** これにはソフトウェア 2.0以降が必要
*** オプションのInfinity ID アクセサリサポートを使用した場合
サイバーセキュリティ
Atlan A350/XL麻酔器は、セキュリティを念頭に置き、危険で損害を与えるサイバー攻撃に対抗できるよう設計されています。
NISTセキュリティ ベストプラクティスの枠組みを考慮して、対策が講じられています。
- 識別: セキュリティ関連情報に特化した文書を、アセットのリスク管理向けにご提供しています (ソフトウエア部品表、MDS2フォーム、包括的なサイバーセキュリティのホワイトペーパーなど)。
- 防御:
– セキュアブートが、装置で稼働するソフトウェアの完全性を確保
– 役割ベースの認証と権限付与が、重要な設定とデータへの不正アクセスを防止
– 不必要なソフトウェアコンポーネントをすべて排除し、不使用ポートを無効化することで堅牢化されたオペレーティングシステムが、攻撃対象領域を最小化 - 検知: セキュリティに関連する事象は検知され、改ざん防止セキュリティログファイルに記録され、SNMPトラップを介してIT担当者に通知されます
- 対応: システムのヘルスモニターがシステム負荷を注意深く監視し、不審な悪意のある事象に対応し、負荷が異常に高い場合、ネットワークインターフェイスを無効化します。
- 復旧: セキュリティ事象が検知された場合、システムは最後に良好であった既知の状態に再起動されます。 ドレーゲルのサービスを利用すると、ハードウェアおよびソフトウェアは素早く修復され、USBドライブを使用して、構成を他の装置から転送できます。
- 開発フェーズに脆弱性を特定する脅威分析
- ソフトウェア開発中の自動コード分析
- 残存する脆弱性を発見するための独立したサードバーティによる侵入テスト
- 装置では署名された (信頼のおける) コードのみ実行
- 関連のある脆弱性が検知された場合のパッチ公開
相互運用性*
Dräger Infinity Acute Care System**およびDräger Connectivity Converter CC300を、Atlan A300/XL 麻酔器と組み合わせることで、麻酔における効率性アップとエラー削減に役立つ機能を備えたワークステーションを構成できます。 当社の麻酔ワークステーションはまた、ネットワーク化された病院システムに接続し、データ源として機能することができます。
- 時間とデータの同期: 接続されたすべての装置における同一のデータおよび時間設定により、一貫した正確な文書化を提供
- データ出力とEMR統合: Atlanワークステーションが収集した標準化された高品質データを、患者の電子医療記録システムへ直接統合し、管理タスクにかかる時間を短縮
- 人工心肺モード(CBM)同期: Atlan麻酔器の人工心肺モード (CBM) を有効にすると、接続されたすべてのモニタのアラーム設定を同時に適応させ、人工心肺装置による体外酸素供給中に不必要なアラームを発生することなく患者モニタリングが可能
- 昼/夜モード同期: Atlanワークステーションのすべての画面の色と輝度を、臨床シナリオに同時に適応させ、不必要な用手作業ステップを削減
- 肺リクルートメント同期***により、Dräger IACS 患者モニタリングコックピットに生体情報が提供され、肺リクルートメント手技が実施された後の効果測定をサポート
- 入院・退院・転科/転院 (ADT) データの引き継ぎ: 電子カルテシステム (EMR) の利用可能な患者データ (患者カテゴリ、年齢、体重、身長) を、Atlanワークステーションにボタン1つでインポート
- Mobile Patient Watch: 接続されたAtlan麻酔ワークステーションからの数値パラメータとガス分析波形を、(遠隔地にある) ウェブ対応のモバイルフォンまたはデスクトップコンピューターにほぼリアルタイムで表示し、遠隔地からの患者の臨床モニタリングを実現
** VG 7.1.1を使用した場合
*** これにはソフトウェア 2.0以降と、シングルおよびマルチステップリクルートメントオプションが必要
データ分析とデジタルサービス*
ネットワーク化されたAtlan麻酔器をデジタルソリューション向けの革新的なクラウド デジタルビジネスプラットフォームであるDräger Connectに接続することで、 データを価値ある情報に集約・処理し、ワークフローとコスト管理を最適化します:
ガス消費分析: 接続されたAtlanワークステーションから得た使用された医療ガスと麻酔ガスの総消費量を、手術室および手術室のエリア毎に包括的に表示します。
- 部門で使用された麻酔薬ごとの消費量と関連コストを視覚化
- 平均フレッシュガスフロー、麻酔ガス消費量および患者摂取率を表示
- 1分あたりの平均コストと治療内容は、経済パフォーマンスの指標として機能
- 適用された流量を表示し、低流量および極低流量での麻酔実施をサポート
- 消費された麻酔ガスに基づきCO2排出相当量を換算して表示し、環境への影響を評価
セルフテストトラッカー オプション:
- 部門全体にわたるすべてのAtlanワークステーションのシステムテスト結果を遠隔チェックし、看護スタッフや臨床工学技士のワークフローを最適化・合理化することが可能
- 装置のセルフテストの結果を一元的に集約した形で提供し、スタッフに装置の準備状況を通知。またAtlan 麻酔器のAuto On オプションを使用すると、定められた時間での装置起動と自動システムテスト実施可能。これにより、起動時間の削減、さらに日々の麻酔器セルフテスト手順におけるスタッフのワークフロー簡素化をサポート
- 支援システムとして機能し、トラブルシューティングの手順をスタッフに迅速に提供
- ネットワーク化されたAtlanの使用状況に関するインサイトを獲得することで、そのパフォーマンスをチェックし、効率性を改善
- 各装置のオンラインネットワーク状況と運用ステータスをリアルタイムで表示
- 基本データのインサイトを活用し、一連の装置の使用状況分析と最適化を通してコストを削減
- 包括的データベースを提供し、購入意思決定をサポート
- ソフトウェアのステータスにおける透明性を改善し、安全上の欠陥を回避するために更新
- ネットワーク化された一連のAtlan ワークステーションのインサイトを提供し、最大パフォーマンスをサポートしながら、機能不全を予防
- ヘルプチケット: 装置のボタンを押すだけで、技術的問題の解決を専門スタッフが迅速にお手伝いします。 現場サービスおよび修理依頼の電話を削減し、訪問初回での解決率を向上させ、装置のアップタイムを向上
- 遠隔でのソフトウェア配布: 臨床ワークフローの混乱を最小限に抑えながら、ソフトウェアの更新を効率的かつ安全に管理
- 証明書管理: 医療機器とサービスツールを自動更新し、安全かつ確実に維持
安全性メカニズム
Atlan A300/XL装置は、麻酔プロセスを患者と臨床スタッフの両方にとってより安全にするための幅広い機能を提供します。
- バックアップ手動モード (人工呼吸器、タッチスクリーン、またはガスミキサーが故障した場合) が手動換気を可能にし、ガスト換気のモニタリングとO2および麻酔薬投与を維持することで、常に麻酔を継続
- RFIDテクノロジーを搭載した、Infinity ID 換気バッグコネクタまたは呼吸回路が正しく接続されていない場合や、Infinity ID CLIC アブゾーバがしっかりと接続されていない場合にメッセージを生成し*、潜在的なヒューマンエラーを回避
- 緊急事態には直感的に起動し、危機的な状況での待ち時間を削減
- 実ガスO2試験**により、セルフチェック中に提供されているガスが酸素であることを確認
- 自動xMACモニタリング**が、揮発性麻酔薬濃度が意図せず低下した際に警報を発し、覚醒を回避
- 医療用ガス配管設備に不具合が生じたり、スペアのガスボンベがない場合、患者の機械式換気を大気で継続
- 時間制御式***自動セルフテストにはすべての関連コンポーネントが搭載されており、安全に稼働することを保証しながら、患者とスタッフの安全性を強化
** 内蔵の患者ガス測定モジュールが組み込まれている場合のみ
*** これには、ソフトウェア 2.0以降とAuto Onオプションが必要です。 セルフテストの前に、ユーザは事前チェックリストを確認する必要があります。
画像と動画
技術仕様
肺保護換気
- 運用アプリケーション
- あらゆる患者に対応する統合麻酔ワークステーション
- 患者タイプ
- 成人、小児、新生児
- フレッシュガス ディカップリング
- ✓
- ベンチレーター技術
- E-Vent - 妥協のない換気性能が肺合併症と入院日数を軽減
- APL-Technology /
正確な手動換気
- Dräger APL弁
- 呼吸ガスウォーマー
- 標準
- 低流量および極低流量麻酔の設定サポート
- 視覚的なバッグの注入レベル: エコノメーター: ローフローウィザード
換気モード
- Man/Spon(強制換気/自発呼吸)
- ✓
- Man/SponのCPAP
- ✗
- 従量式換気(VC)
- ✓
- VC同期 + PS
- ✓
- 従圧式換気(PC)
- ✓
- PC同期 + PS
- ✓
- 圧力サポート
- ✓
- 従量式換気 – AutoFlow
- ✓
- APRV(Airway Pressure Release Ventilation)
- ✗
機能・特長
- 画面表示
- 表示画面とプロファイルの保存が可能な15.3インチタッチスクリーン、構成可能な画面表示、ヘルプ機能を含むスマートアラーム管理
- 気化器機能
- クリーニングや消毒をしやすい滑らかで丸みのある表面
- 装置のセルフテスト
- 自動セルフテスト機能
- ループ(p/V-ループおよびフロー/V-loop)
- 有り
- スマートパイロット表示
- 有り
- 患者ガスモジュール
- 吸気/呼気O2、N2O、CO2、麻酔薬 (オプション:xGM患者ガスモジュール)
テクニカルデータ
- 装置バージョン
- トローリーバージョン、ウォールバージョンおよびシーリングバージョン
- 呼吸システム
- 内蔵: 臨床情報に基づく診断を支援する意思決定サポートツール
- フレッシュガスミキサー
- 電子フローチューブ付きメカニクスミキサー
- ガス
- O2、Air、N2O
- RFIDテクノロジー
- ✓
- シリアルインターフェース
- シリアルポート(RS232)(MEDIBUS.X プロトコル) x2、USBポート x1、LAN x1
安全機能
- ガス供給に障害が発生した時のための緊急換気
- ✓
- 停電時の通常バッテリー駆動時間
- 通常120分
- 緊急開始手順
- ✓

Auto-Onとセルフテストトラッカー
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