Drägersorb® 800+ – ソーダライム
Drägersorb 800+
ソーダライムは、麻酔投与時のCO2の除去に非常に有益です。 さらに、外科手術時には揮発性麻酔薬が使用されるため、スタッフと患者両方の安全性と快適性を確保することは重要な目標です。
安全性と性能をともに最適化するために、ドレーゲルは麻酔器の製造だけでなく、ソーダライムの開発と製造も行う唯一のメーカーです。 そのため、ドレーゲルのシステムでは、ソーダライムは麻酔器の最新の要求を満たすように特別に調合・製造されています。
Drägersorb 800+は以下をサポートします:
- 統一された利用方法と最適化された性能により、効率性を向上。
- 粉じんの生成を大幅に削減することで、スタッフと装置を保護し、患者の安全性を高める。
- 誤って乾燥させてしまった場合でも悪影響が少ない。
- 使いやすいパッケージで取り扱いが簡単。
優れた経済性
目に見える安全性、信頼できる結果。 クリティカルな状況下で患者に対応する場合は、常に100%頼りになる装置と付属品が必要です。
長年にわたる研究の結果、ドレーゲルでは独自の形状のソーダライムペレットを生み出しました。 Drägersorb 800+ のペレットは、従来のソーダライムよりも多くのCO2を効果的かつ均等に吸収することが可能です。 チャネル形成を予防するために、多孔性構造を持つ半球形のペレットを考案することで、カートリッジを最適化し、長期的コスト削減を実現しました。
より安全な環境を創造
麻酔施行時に、スタッフと患者の健康とウェルビーイングを確保することは、極めて重要です。 Drägersorb 800+のペレットは、摩耗しにくい独自のデザインと組成を採用しているため、高度技術を搭載した麻酔器を損傷させる粉じん粒子の形成が低減されます。また、最適化された形状により、装置だけでなくスタッフと患者を守る安全意識の高い品質を提供します。
安全性の強化
臨床アウトカムを改善し、ケアコストを管理。 Drägersorb 800+は、ソーダライムを乾燥させてしまった場合に発生する分解生成物の蓄積を大幅に軽減します1 。Drägersorb 800+はすべてのハロゲン系吸入麻酔剤で使用できます。
同様に重要な点として、フレッシュなソーダライムを用いることで、昏睡中に患者が吸う空気の安全性が確保されます。 ソーダライムを最適な状態でお使いいただくために、 ソーダライムの交換時期が一目でわかるよう、色が白から青紫へと変わるようになっています。
1 独立機関により確認された試験結果。
使いやすいパッケージ
時間とコストを節約できるよう、Drägersorb 800+は使い捨てのDrägersorb CLICアブゾーバで提供されており、これはドレーゲルの全ての新型麻酔ワークステーションで使用できます。 この素早く使える清潔なシングルユースのソリューションにより、柔軟性と高品質の結果が提供されます。
本システムには以下の優れた特長があります。
- 医療従事者がソーダライムに接触することがない
- 粉じんとの接触がまったくない。
- 逆止弁により、手術中を含め、いつでもアブゾーバーを交換できるため、充填材を完全に使い切ることでコストを削減。
Drägersorb 800+は、ドレーゲルの使い捨て Drägersorb CLIC Freeカートリッジとともに、5Lの詰め替え可能キャニスターでもご提供しています。
よりサステナブルな未来の創造をサポート
130年以上にわたり医療テクノロジーの製造業者であるドレーゲルは、優れた製品品質を提供するために努力を重ねています。 私たちは持続可能な製品を生み出すことにも、信念と責任を持って取り組んでいます。
Drägersorb製品は、患者安全性とサステナビリティを両立させるようデザインされました。 そのため、Drägersorb製品にはラテックスを使用せず、 フタル酸 (ヒトへの発がん性が疑われる2)などのDEHPも含みません。 ヨーロッパのサプライヤーから調達しドイツで製造している理由は、カーボンフットプリントと関連する環境影響を最小限に抑えるためです。 さらに、私たちはドイツでソーダライムのリサイクルプログラムを立ち上げ、これによってCO2排出量を削減しています (2021年には33トン)。
これが私たちのコミットメントであり、より健康的な環境を追求するうえで私たちが担っている責任です。
2 World Health Organization. Guidelines for drinking-water quality. World Health Organization. 2017. 424-425. ISBN 978-92-4-154995-0.