酸素センサ
O2センサ
酸素センサは、呼吸ガスの酸素含有量を連続測定し、モニタリングするため、換気中の患者のモニタリングにおいて重要な役割を果たします。 このパラメータの重要性は、多数のガイドラインや既存の推奨事項に反映されています。 ドレーゲルの酸素センサは、国際規格及び各国の規格に準拠しています。 さらに、さまざまなテストを行い、ドレーゲルの装置やシステムと完璧に連動するよう適応しています。 これは、患者とユーザーのリスクを最小化するために、特に重要です。
ドレーゲル純正品
ドレーゲルのセンサは、当社の麻酔および換気装置と併用できるように開発され、特性が調整されているため、可能な限り最高レベルの精度、耐久性、信頼性および機能性を確実に発揮します。 ドレーゲルの純正品は、職場環境やワークフローに高い品質基準を提供します。
Dräger O2センサが提供するもの:
- ドレーゲルの各種装置、システムと100%適合性確認済み。
- 平均を上回る品質水準と包括的試験による高い測定精度。
- 国際規格及び各国の規格に準拠。
酸素センサカプセル
電気化学式の酸素センサカプセルは、麻酔および呼吸器における、呼気酸素濃度の測定・モニタリング手段として、1977年に発売されました。 それ以来、160万*ユニット以上が、生産され、世界中の施設に提供されています。 このセンサは、たとえばFabiusシリーズやBabylog 8000+、Oxydigにおいて、現在も使用されています。 酸素センサカプセルの有効期間は12ヶ月以上です。
動作設計:
Dräger 酸素センサカプセルは酸素分圧を測定する電気化学式センサで、 ガルバニ電池の原理で作動します。 モニタリングされる混合ガスは、プラスチック製の隔膜を通じてカプセル内の電解液に拡散します。 電解液を満たした容器内には、作用電極(金電極)と対電極(鉛電極)が置かれています。 注意深く選ばれた電解液と電極材は電気化学的に酸素を減少させ、それは作用電極でモニタリングされます。
O2 + 2H2O + 4e- → 4OH
同時に、対電極では次の酸化反応が起きます:
2Pb → 2Pb2+ + 4e-
その結果、混合ガスの酸素分圧と比例した電流がセンサ内を流れ、これをモニタリングすることで酸素濃度を求めます。
OxyTraceセンサシリーズ
この製品シリーズには、使用法の異なる3つのセンサがあり、OxyTrace VEはSavinaシリーズに、OxyTrace IncuはCaleoに使用されています。 これらのセンサは、「XS」フォーマットの最小センサコンポーネントで作られており、寸法はわずか直径20mm、高さ34mmです。 OxyTraceセンサの耐用期間は30ヶ月で、1999年の発売時以来、技術的安定性が証明されています。
動作設計:
OxyTraceセンサは、電気化学式の非消耗タイプ酸素センサで、酸素ポンプの原理で作動します。 電解液内には、測定電極、参照電極および対電極が置かれています。 これらは測定電極における酸素が減少するようポテンショスタットスイッチを使って操作されます。
O2 + 4H+ +4e- → 2H2O
同時に、対電極では水の電解反応が起きます:
2H2O → O2 + 4H+ +4e-
全体的に見れば、酸素はセンサの測定サイドに到着すると、センサが変わることなく、対電極サイドに戻されます。 流入ガスによって異なるとはいえ、これによってモニタリングされるガスのO2濃度と比例した電流が生成されるため、それを測定することで酸素濃度を求めます。
Oxycell O2センサ
Dräger Oxycellセンサは、最新世代のセンサで、「XXS」フォーマットの最小センサ素子を含み、1秒未満という非常に迅速な応答時間を実現しています。 これらのセンサは、OxyTraceセンサと同じ、酸素ポンプの原理で作動します。
Oxycell O2センサの次世代装置、たとえばDräger IncuWarmer Babyleo® TN500の温熱療法分野などへの導入により、ミニチュアサイズの非消耗タイプセンサに向けたトレンドへの道筋が示されることになります。 これらのテスト済みの有効期間は現在24ヶ月です。