作業開始直前 - 測定後、速やかに、作業を開始します。  温度、換気などの環境要素により、作業現場の空気は急に変化することがあります。 サンプリグ・事前測定後に作業が中断されたり遅延したりする可能性がある場合は、ドレーゲルX-zone 5500のようなポータブル型エリアモニターを適所に配置します。 さらに大切なのが、作業時間の計画性です。 作業場所ばく露限界 (WEL) は1日の合計ばく露時間を8時間と定めています。 シャットダウン時など、労働時間が長くなる場合は、作業時間の低減を検討する必要があります。

ほとんどのメーカーは、使用前に毎回、バッテリー状態や警報機能、検知器、ディスプレイ機能を検査することを奨励しています。 実際には、各国・地域や各企業ごとに異なる規定が適用されています。 例えばドイツでは、各シフトの前に使用されるすべての検知器をテストし、各作業者が持ち出せるように所定の場所に保管することが慣習となっています。 作業現場に移動するまでに時間がかかる場合などは、バンプテスト(機能テスト)後に一度ガス検知器の電源を切り、後で再度電源を入れます。

記録内容には、サンプリング・事前測定がいつ、どの閉鎖空間・貯槽で、またどのような条件下において実施されたかを明確に記載する必要があります。 そのため、以下の情報が必要不可欠です:  

• 日付と時間、作業時間 
• 貯槽の番号と貯槽内の測定地点（測定地点が複数の場合） 
• 測定された危険物質 
• 責任者(測定担当者、監督者)  
• サンプリング・事前測定に使用された装置・機器 (後に正確に追跡可能にするため)